自民党・安倍政権は、自衛隊を「国防軍」に変更し、集団的自衛権の行使を含めて海外での軍事行動を積極的に展開していくために、憲法の全面改悪を目論んでいます。しかもこうした目論見は遠い将来のことではなくて、すでに明文改憲を先取りする動きが始 まっています。

　政府は、いまの国会で、「特定秘密保護法案」と「国家安全保障会議設置法案」をセットで成立させようとしています。前者は国家の様々な情報を隠 すことで「知る権利」を制限し、言論統制を強めるための法案です。他にも、諮問機関を使って集団的自衛権の行使を容認する方針を固めたり、沖縄へ の新基地建設を押し付けたり、米国との軍事同盟＝日米安保体制の強化に傾倒しています。

　こうした危険な動きの背景には、日本社会を早急に「戦争できる国」に作り替えてしまおうとする意図がはっきりと見て取れます。まさに平和憲法と民主主義の根幹が掘り崩されようとしているのです。今、私たちはどのように意見を表明し行動すべきなのでしょうか。皆様とともに考えていきたいと思います。