米軍再編と横田基地

日米両政府の間で、米軍再編をめぐる交渉が実施されています。東京の米空軍横田基地も例外ではありません。横田基地はどうなるのか、簡単にみていくことにします。 現在報道されている案によると、横田の第5空軍司令部がグアムへ移転し、アンダーセン基地の第13空軍と統合する。但し、第374空輸航空団は横田に留まる。在日米軍司令部は横田からキャンプ座間に移動する。

これに対して日本政府―防衛庁は、航空自衛隊の航空総隊司令部、航空支援集団司令部(ともに府中)の横田への移転、さらには管制権の返還と民間機乗り入れという「軍民共用化」を考えています。

在日米空軍全体を統括する部隊である第5空軍とグアムの第13空軍とが統合されると、イラク戦争での爆撃拠点であったディエゴガルシアを含む、インド洋から西太平洋までをカバーする部隊へと変貌することになります。

また、横田に空自の航空支援集団司令部が来ると、兵站輸送の日米共同作戦の強化が予想されます。「軍民共用化」にしても、管制権は自衛隊の下に置かれ、米軍と空自の軍軍共用化が進む可能性が高い。民間機が来ても騒音被害や事故の危険性が増えるばかりです。事故といえば、今月2日、横田基地所属のヘリが訓練中に静岡県で緊急着陸しています。

日米の軍事的一体化を強める横田の再編計画に反対すると同時に、米国の戦争政策そのものをやめさせるために、横田基地の撤去を求める行動がますます必要となっています。

私たち多摩フォーラムは、11月23日のイラクからの撤退を求める横田基地デモへの参加をよびかけます。 inserted by FC2 system